実践!生徒が興味を持つ出張授業

母国を離れ、さらに多くのことを日本で学ぶために留学した皆さんが、どんな話をしてくれるか、日本の中高校生はとても楽しみにしています。そんな期待に応えるように、講師の皆さんはそれぞれの経験談や熱い思いをベースに、工夫を凝らした授業を展開しています。今まで行われた出張授業をもとに、生徒の関心をひきつけ、楽しく授業を行うためのポイントをご紹介します。
まだ、一度も出張授業をしたことのない留学生の皆さん、あなたもぜひやってみませんか。

授業の前に

まず母国語で挨拶を
教室に入ったら、最初に挨拶と自己紹介です。生徒は外国語に興味があります。「こんにちは」「はじめまして」など簡単な挨拶を母国語で行いましょう。

外国語への興味
挨拶のほか、数字の数え方、日本語と同じ漢字なのに意味の違う言葉などをテーマに母国語講座を行うのもよいでしょう。
出張授業をきっかけに多くの生徒が外国語に興味を持ってくれるとよいですね。

楽しい授業のために

時間配分を考えて
日本の中学校・高校の授業は通常50分単位で行われます。このため時間配分が重要になります。1クラスの授業を2人の講師で担当する場合は、ひとりが長く話しすぎると、あとで話す講師の時間が少なくなってしまいます。互いに協力して、時間配分をしてください。

メッセージを明確に
国際的素養を身につけるきっかけとなる内容であれば、テーマは自由です。生徒が異文化・異価値観に触れ、興味を持つテーマを選びましょう。

中学生が関心を持つテーマ
●日本に留学したきっかけ(学ぶことの意義や自分の夢)
●母国と日本の違い(文化や習慣の違いで驚いたこと)
●母国の中高校生の話、自分が中高校生だった頃の話(夢中になったことやどんな勉強をしていたかなど)
●目標、夢を持つことの大切さ

大きな声で、はっきりと
どんなに興味深い話をしても、声が小さいと生徒の関心はそがれていきます。全員に伝わるように大きな声ではっきりと話しましょう。生徒の机の間を回りながら話をするのも、生徒の参加意欲を高める方法です。

質問を投げかける
講師を経験した留学生のほとんどは、「日本の中高校生の生徒はおとなしい」という印象を持つようです。自発的に発言する生徒がいなかったら、「○○さんはどう思いますか?」と、生徒のそばに行って質問を投げかけましょう。

クイズ形式で生徒の興味を引く
黒板に日本のアニメの主人公の名前を母国語で書き、「これは誰のことでしょう?」と投げかけるなど、伝えたいポイントをクイズ形式にして紹介することで、生徒の興味を引くことに成功した講師もいます。

視覚に訴える
ポイントとなる言葉や図などは、黒板に書きます。自作の資料を持ち込んだり、パワーポイントや映像など、視覚に訴える授業も好評です。
※学校が所有するプロジェクターなどの設備には限りがあるので、事前の相談が必要です。

実物を見せる
画像や映像以上にわかりやすいのが実物です。民族衣装、国旗、貨幣、おもちゃ、祭事の飾りなどを持参し、見せたり、触れさせたりすると生徒たちに喜ばれます。

給食を一緒に

交流のチャンス
中学校では授業のあとで、講師は生徒と一緒に給食をご馳走になります。「授業はどうだった?」「給食の献立は何が好き?」「部活は?」など、気軽に生徒に声をかけ、会話を楽しんでください。